徳島・歯周病相談室(カマタ歯科クリニック)
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顎関節症について

顎関節症その1

食べ物がおいしい季節になったのに、食べている時に顎のあたりが「カクカク」とか、「コキコキ」とか音がするとか、アゴの痛みを伴うことはないですか?

あるいは口が開きにくくなったことはないでしょうか?

顎の調子が悪くて、好きなものが食べられない。食べたくても顎の痛みが気になって、ちょっと・・・と考えることがありませんか?そんな方に顎関節症についてお話したいと思います。 

顎関節症 (がくかんせつしょう) 

– 自覚症状 –

  • 口が開かない(指を縦にして3本入らない)
  • 口の開閉時に音がする 顎をずらさないと開口できない。
  • 顎関節周辺が痛い
  • 顔の変形(口角の位置異常)
  • 物を噛むとき顎関節が痛む
  • 慢性的な頭痛、耳鳴り。

上記のような症状が出た場合は必ず口腔外科か歯科医院で診断を受ける事をお勧め致します。

レントゲンやMRIで顎関節を調べることが必要な場合もあります。

◆ 原因

このような症状は、様々な生活習慣の悪癖によって起こる、咀嚼筋の片側的な収縮による場合が多く見られます。

  • 子供の頃何度も噛まなければ食べられない食物(硬い肉、玄米、タコやイカ)を摂らず、軟らかい食物ばかり摂ることによって顎の筋肉が発達せず、顎関節がずれやすくなっている。
  • 顎関節をずらして口を大きく開ける癖がある。
  • 片側ばかりで食物を噛む ・・・咀嚼筋の片側的収縮
  • 顎を左右にずらす癖がある ・・・外・内側翼突筋の片側的収縮
  • 片側ばかりの横向きやうつ伏せで寝る ・・・咬筋及び側頭筋の片側的収縮
  • 片則的な姿勢、ねじれの姿勢の状態を長く維持する ・・・胸鎖乳突筋及び舌骨筋群の収縮
  • 片方ばかり頬杖をつく ・・・咬筋の異常
  • パソコン等で下向きの時間が長い ・・・舌骨筋の収縮
  • ストレスによる噛み締め ・・・側頭筋の収縮

このような場合はスプリント療法や精神安定剤の服用などの処置しか取られていないのが現状です。水やおかゆなどしか食べられない方や指1本しか口が開かない方、長年のクリック音に悩まされている方など、筋肉異常の調整により顎関節の負担を取る事で、長年の苦しみから解放されている方が多くおられます。

スプリント療法とは主に夜間・口腔内に装着していただくもので、スポーツ選手がプレー中に装着するマウスピースと似ています。スプリントには何種類かありますが、主に咀嚼筋の弛緩を促す、下顎の安定をはかる、また、顎関節腔の拡大をはかることを目的としています。

顎関節症その2

生活習慣の改善など治療は原因に応じて

顎関節症を治すには原因を一つ一つ解消していくことが大切です。

虫歯など口の中に異常がありそうな人は、まず歯科医院でチェックしてもらいましょう。

生活改善を心がけましょう。食べるときは、背筋を伸ばし、胸をはったよい姿勢で、正面を向いて食べましょう。足は組まずに、床にしっかりつけて。足を組むクセがあると、腰から首の筋肉がねじれて背骨も曲がり、全身の筋肉のバランスがくずれます。顎関節にも悪影響が出てきます。

平日と週末の生活リズムが大きく異なっている人は、できるだけ毎日同じ時間に起きて、リズムを一定に保つようにします。こんな毎日の心がけが、あごの不調を解消します。

次に厚生労働省の調べから各年代グラフを表示しています。参考にして下さい。

厚生労働省の平成17年度の調べから

口を大きく開け閉めした時、あごの音がするかという質問に「はい」と答えた者の割合は女性において高い傾向を示し、痛みがあるかという質問に「はい」と答えた者の割合についても女性のほうが高い傾向を示した。
被調査者数は4,606人(男1,926人、女2,680人)であり、1歳以上15歳未満の者は620人(男315人、女305人)、5歳以上の者は 4,441人(男1,844人、女2,597人)、うち5歳以上15歳未満の者は455人(男233人、女222人)であった。被調査者数は、減少傾向にある。

顎関節の雑音を自覚するものの割合

顎関節に痛みを自覚する者の割合

顎関節症その3 ―治療はセルフケアが中心―

その2でもお話をしましたが、顎関節症は生活習慣病的な部分が大きいため、患者自身が行う自宅療法(=セルフケア)が治療の中心となります。顎関節症を起している歯ぎしりや偏咀嚼などの悪習癖やそれを誘発する背景などを把握し、それらを取り除くことをしなければ根本的な治療にはならないともいえます。

それは症状の改善とともに再発の予防にもなります。

今回はセルフケアの半分を掲載します。

主なセルフケア

1.歯を接触させないくいしばりをしないようにする。

上下の歯が接触するのは物を噛むときだけで、通常時は歯を接触させないようにして余計な負担をかけないようにしましょう。
「唇を閉じ、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く」(TMDマントラ-顎関節症呪文)

2.硬いものは食べない

痛みや口が開けづらい症状がある場合は、しばらくは硬いものを食べないように注意しましょう。

3.口を大きく開けない

無理に口を大きく開けない。食べ物を小さく切る。会話中や、あくび、歯科治療などにも注意。

4.冷湿布、温湿布

痛みの急性期には冷湿布が有効。あごを動かさずに冷やしすぎると血液循環が悪くなるので注意しましょう。慢性的な痛みには温湿布をすると筋肉の緊張や痛みが緩和されます。

5.マッサージ

あごの筋肉が痛むときはマッサージをすると血行がよくなり痛みが軽減されます。弱っている筋肉を痛めないように強く揉みすぎないようにしましょう。

顎関節症その4 ―治療はセルフケアが中心―

―治療はセルフケアが中心―

顎関節症その3の続きです。

前回はセルフケアの5つを紹介しました。残りを紹介します。

6.よい姿勢を保つ

立つ姿勢や座る姿勢を正しく。猫背やあごを突き出す姿勢になっていないか注意しましょう。同じ姿勢を長時間続けないようにし、ときどきストレッチなどをしましょう。

7.うつ伏せ寝をしない

うつ伏せは顎や首の筋肉に負担がかかるので、できるだけ仰向けで寝るようにしましょう。枕も高いものは避けたほうがよいです。ご自分の高さを測ってもらうのもよいでしょう。

8.あごの運動をする

関節や筋肉の痛みが緩和されたら、少しずつ顎の運動を行う。口の開閉や顎を横に動かす、首や肩のストレッチをする。医師に相談して顎の筋肉エクササイズなど、症状をみながら行ないましょう。(関節可動化訓練、筋伸展訓練、筋負荷訓練、咀嚼訓練など)

9.リラクゼーション

緊張をほぐし、顎に負担をかけないようにしましょう。仕事などで長時間緊張が続くような場合は、ときどき緊張を解いて筋肉を休ませるようにします。意識的に筋肉の力を抜いていくリラクゼーションなどを行うのもよいでしょう。また過度なストレスがかからないようにしましょう。

10.全身運動

ウォーキングや水泳などの全身運動をする。基礎体力の維持や全身の血行をよくする他に、気分転換やストレス解消の効果もあります。

11.あごに負担をかけない生活

歯を食いしばるスポーツ、管楽器の演奏、口を大きく開ける発声練習などにも注意。頬杖をつかない、食べ物は両奥歯で噛む、など顎に負担をかけないようにしましょう。

頭痛と顎の関節、咬み合わせの関係

人間の頭の重さは体重の8パーセントといいますが、標準体重の成人で約5キログラムと思っていいでしょう。つまり、顎の関節は5kgの重さを支えながら、物を噛んだり話したり、食いしばったりという動きを行っています。

人間のからだには、約200個の骨があります。

一番上にあるのが、頭蓋骨。

そして、頚椎、背骨、胸椎、腰椎、骨盤から下半身の骨へと左右対称につながって、全身の骨格を形成しています。

これらの骨と骨をつなぐのは関節です。

この関節のなかでも一番大きな動きをしているのが顎の関節です。

また心理的な動きや勘定に左右される間接は顎の関節だけと言われています。

顎の関節は、前後・左右・上下に動いて、頭蓋骨と首の骨との間でバランスをとっています。

顎の関節の噛みあわせがズレると、まず、頭蓋骨や首の骨の位置に影響をあたえます。

頭の位置のバランスがくずれると、そのバランスを保とうとして、別の部分の関節にひずみがかかります。すると、そのひずみをまた別の関節が補うこととなり・・・結果的に、顎の関節の噛みあわせのズレは、全身に伝わり、全身の骨格が歪んでしまうのです。

歯ぎしりや食いしばりなどは筋肉の過剰な動きです。

歯科の分野の診断名である顎関節症にみられる頭痛は緊張タイプの頭痛です。

頭蓋骨の側頭部や後頭部の頭痛から頸部、肩、腕にも広がり、頸肩腕症候群とも呼ばれます。

噛みあわせのズレで全身の骨格がゆがむことにより、人間のからだにはたくさんの異常が起こります。これらの症状のある患者さんに、実際に顎関節症の治療をすることにより症状が改善します。

顎の関節の痛み、頭痛や首、肩のコリ、腰痛、動悸息切れ、手足のしびれ、難聴、めまい・・・など長年に渡る苦痛の末に、精神的にも多大な負担を感じている患者さんもおられます。
これらの症状は、他科を受診してもなかなかその原因がつきとめられないというのが特徴です。

最も頻繁にみられる頭痛は顎の筋肉の緊張から来る頭痛です。

これらの頭痛や頭頸部の痛みは、しばしば副鼻腔の炎症や心因性ストレスと診断されることがあります。

もちろん全ての頭痛が顎の関節や咬み合わせに関係しているわけではないので、歯軋りや顎関節症の症状のあるなしに関わらず、心療内科、神経内科等の受診をお勧めします。

それにしても、ひとつの可能性として、長年、原因不明の頭痛にお悩みの方は、ぜひ一度、噛みあわせを疑ってみてください。

「噛みしめ」って?

噛みしめにも種類がある

噛みしめといっても、食いしばりのように一箇所で噛みしめてしまうことや、歯ぎしりのように上下の歯を左右にこすり合わせるようなことなどいろいろな種類があります。

その他にも、強い力で行うもの、弱い力で行うもの、就寝時に行うものまたは起きている時に行うもの、一時的に行う場合、長時間行う場合などがあります。

◎噛みしめを調べる方法

普段自分が噛みしめをしていると自覚している人はあまりいないと思います。噛みしめを調べるにはどうしたらよいのでしょうか。

人間は何もしていないとき、唇は閉じていますが、上下の歯が接触しているわけではありません。(2~3mm程度の隙間があいています。)

そのため今、あなたの上下の歯が接触した状態にあれば、強弱の差はありますが、噛みしめを行っているということです。他人の場合は観察することで判断することが出来ます。

観察するのは、咬筋という噛むときに働く筋肉です。この筋肉は噛みしめを行うと膨れるので、その部分を観察すると分かります。

場所は顎のえらの部分です。しかし、女性の場合、ふくよかで分かりにくい方が多いです。専門的に調べる場合は「筋電図」という機器を使って正確に調べます。

◎良い噛みしめ、悪い噛みしめ

強い噛みしめを続けていると、歯に亀裂が生じたり、歯が欠けたりします。

また、生じた亀裂から細菌が入り込み、虫歯の原因にもなります。

それ以外にも、顎の関節にダメージを与えることもあります。

弱い力で噛みしめをしていたとしても、筋肉が疲労し顎付近の疼痛や疲労感、さらに頭痛の7~8割を占めると言われる緊張型頭痛も起こります。

しかし、噛みしめは、強い力で頻繁に行わなければ、リラックス効果があると言われています。また、噛みしめることで、全身の筋肉を瞬間的に増強する効果もあるそうです。

噛みしめとは違いますが、食物を噛む→咀嚼運動もリラックス効果があると言われています。食事の際は口に入れたら30回は噛めると良いですね! 

◎就寝時の噛みしめを防ぐには?

就寝時に知らないうちにやってしまう噛みしめは自分では止めることができません。

そのため、ナイトガードやスプリントという装置を装着します。

気になる方は歯医者さんへ相談してみましょう

あなたも知らないうちに噛みしめをしているかもしれません。
一度調べてみるのもいいですね!

下顎のスプリント

下顎に装着するスプリントです。

下顎の位置不正を正しい位置に戻す装置で、噛みあわせのズレを治します。

透明で出来ているため、他人が見ても殆ど気付かれません。

お昼間に、出来るだけ長い時間入れておきます。

下顎のスプリント

ナイトガード

寝ている間だけ装着するスプリントです。

上顎の前歯に装着します。

ナイトガード

ナイトガード

スタビリゼイションタイプのスプリント(旧型)

上顎に入れるタイプのスプリントです。

大きくて、固くて、入れておくのが大変でした。

治療にも流行りがあります。

今ではあまり使われないタイプです。

上顎に入れるタイプのスプリント

上顎に入れるタイプのスプリント

上顎に入れるタイプのスプリント3

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