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歯周病はなぜなるのでしょう?
歯周病は、歯と歯肉のあいだ(歯肉縁下)に入った歯周病原菌によって起こります。
細菌の活動は、歯と歯肉の間の結合組織を徐々に壊し(付着の喪失の始まり)、すきま(歯周ポケット)を作ります。
このとき生体の防御力は、タバコやストレスなどの危険因子によって、大きく左右されます。
歯周病の初期の段階が歯肉炎で、炎症が深部組織(セメント質、歯周靱帯、歯槽骨)に進行したものが歯周炎です。
こうなったら歯周炎
歯肉炎を放っておくと、歯と歯肉を結び付けている歯周靱帯(歯根膜)がこわされ(付着の喪失)、そこに歯周ポケットが形成されます。
続いて歯槽骨が吸収して歯がぐらぐらになり、(歯の動揺)、さらには歯周ポケットからうみが出るようになります。進行してしまった歯周炎は、治療して元通りの歯肉や歯槽骨の状態に戻すことはできません。
しかし、患者さんと歯科医の努力によって、ある程度まで健康な状態を取り戻すことは可能です。
下の2枚はそのまま放置され、末期の歯周炎になった例です。このような状態まで進行してしまうと、抜かずに治療することはできません。
※ この症例写真は新潟市で開業されていた石井歯科 院長 石井正敏先生より提供していただきました。