45歳の男性
治療前の自覚症状
「歯周病といわれました。歯がグラグラして、噛むと痛いです。時々歯ぐきが腫れます。口臭もあります。」
自覚症状の変化:1週間で口臭、ネバネバ感が消失。出血なし。
1週間後の感想:「気になっていた口の匂いがなくなりました。歯ぐきが引き締まった感じです。噛んだときの違和感もなくなりました。」
顕微鏡とくすりによる治療
初診時・治療開始日
歯ぐきの痛み、出血、腫れがみられます。
治療開始3週間後
腫れもなくなり、歯ぐきの色もきれいなピンク色になりました。
当院で行っている、薬で治す歯周内科治療の流れをご紹介致します。
印刷してご覧になられたい方は、こちらをご利用ください。
(クリックして頂くとPDFファイルが開きますので、そちらをプリントアウトしてください。)
step1 位相差顕微鏡での菌の確認
step2 細菌の除去薬剤の内服
step3 カビの除去薬剤あるいはカビ取り歯磨き剤での歯磨き
step4 除菌後の歯石取り
「歯周病が薬で治る?」と聞かれて、驚かれる方が多いと思います。私もその一人でした。歯周病治療と言えば、昔から歯磨き指導と歯石を除去するのが一般的な治療でした。
しかし、この基本的治療をしても、一生懸命歯磨きをしても、なかなか歯肉の腫れや出血一口臭で悩まれる方がおられる事も事実です。しかし、一旦は治ったように見えても、やがて再発し通院の繰り返しになる方もいらっしゃいます。
歯科治療は歴史的に見て、外科的な処置が中心で内科的な治療が遅れる風潮がありました。
最近、むし歯や歯周病が風邪と同じく感染症である事が解明されました。原因菌がわかった今、その原因菌を消滅させる事により、病気が治る事は自然なことだと思われます。
この歯周病を薬で治す治療方法を中心的な存在で研究されているのが「生田図南先生」先生です。私は先生の講習会を受け、そしてその療法で確かな効果をあげられている事実を拝見致しました。
私自信確信を持ってこの
顕微鏡を使った歯周内科治療
を始めてもう7年目に入っております。その成果は目を見張るものがあります。是非この治療法を歯周病で悩んでいる方々に知って欲しいと思います。

医療法人カマタ歯科クリニック
院長 鎌田 賢介
位相差顕微鏡での菌の確認

歯に付着するプラークには、1mgの中に1億個の細菌がいます。
当院では、位相差顕微鏡でプラークを3,200倍に拡大して歯周病の原因菌がお口の中にいるのかどうかを確認し、必要な治療法を行います。
初めて自分のプラークを顕微鏡で見た方は
「イヤー!これ何!?気持ち悪い!!」
とおっしゃる方がほとんどです。
これらのお口の中に定着した常在菌は、300~400種類もいて、活発に活動する姿が鮮やかに見られます。皆さん奇声を発したあとしばし沈黙します。
↓カマタ歯科クリニックで使用している顕微鏡とコンピューター画面(3,200倍)

歯周病の原因菌はトレポネーマという菌です。さらにその菌を助けているのがカンジダ菌というカビ菌です。
下の写真は実際の顕微鏡写真で、歯周病原因菌の一種トレポネーマが見えます。
黄色の矢印がトレポネーマです。らせん状の菌で、回転運動をする糸ミミズみたいな形です。

赤い円で囲まれているのがトレポネーマです。

左写真:重度の歯周病の顕微鏡写真 右写真:ジスロマック投与後の顕微鏡写真
トレポネーマ菌がうじゃうじゃいます。トレポネーマ菌がいなくなりました。
トレポネーマ菌が顕微鏡検査で見つかった場合、抗生物質でこの菌を無くす事ができます。

上の薬がその抗生物質です。この薬は寄生虫に対する特効薬の様に非常によく効きます。除菌が短期に可能です。
この薬の主な特徴
顕微鏡で観察すると、この抗生物質を服用後トレポネーマ菌は数日で無くなります。お口の中にいる他の常在菌はそのまま変化はありません。3日間の服用で十分で、追加して服用する必要はほとんどありません。

上の写真が、抗かび剤のシロップです。これを歯磨剤のかわりに歯ブラシにつけて、使用します。
使用後約90%の方が、歯肉からの出血や口臭、腫れが無くなるとされています。
薬の効果
当院では3ヶ月に1回は定期検診を行って徹底した予防を行っております。
45歳の男性
治療前の自覚症状
「歯周病といわれました。歯がグラグラして、噛むと痛いです。時々歯ぐきが腫れます。口臭もあります。」
自覚症状の変化:1週間で口臭、ネバネバ感が消失。出血なし。
1週間後の感想:「気になっていた口の匂いがなくなりました。歯ぐきが引き締まった感じです。噛んだときの違和感もなくなりました。」
顕微鏡とくすりによる治療
初診時・治療開始日
歯ぐきの痛み、出血、腫れがみられます。
治療開始3週間後
腫れもなくなり、歯ぐきの色もきれいなピンク色になりました。